サッカー日本代表にB型はいない!? 血液型と性格の関連性を探る

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血液型と体質の違いはすでに証明されている

 これが、地域の草野球や草サッカー、素人のゴルフでの成績ならば、あり得ないこともないだろう。

 しかし、日本人がもっとも注目する人気プロ・スポーツの、もっとも注目される成績において、このような異常値が出ているのだ。

 統計的に見る限り、「スポーツ選手の成績と血液型は何の関連性もない」とは絶対に言えないのである。

 実は「血液型と性格の関連性」はまだ証明されていないが、血液型と体質に関連性があることは、アメリカをはじめ、すでに多くの研究機関が突き止めている。すい臓がん、心臓病、糖尿病、認知症など罹患率で、血液型による違いがあることは明確になっている。

 昨今でも、重いけがでの死亡件数がO型は他の血液型に比べて2倍以上高いことを、日本の東京医科歯科大学が発表している。

 そして体質が違えば、それが性格に影響することも十分考えられることである。遺伝子レベルで病気やけがのリスクが違えば、社交的になったり、内向的になったり、協調的になったり、個人主義的になったりなどの違いが出てきてもおかしくはないはずだ。

 いずれにしろ血液型というデータは、今後の社会経済に大きな影響を与えるビッグデータになることは間違いないだろう。

武田知弘(たけだ・ともひろ)
ライター。元大蔵官僚。データを用いた独特の社会分析に定評がある。近著に『本当はスゴイ!血液型』(ビジネス社)。

週刊新潮WEB取材班

2018年6月18日掲載

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