新潟県知事選は「安倍カラー」極力控えめに 自民の苦境

政治週刊新潮 2018年6月14日号掲載

  • 共有
  • ブックマーク

“解散総選挙の分水嶺”とも言われる新潟県知事選(今月10日投開票)が接戦だ。

 自公が支持する元副知事の花角(はなずみ)英世候補(60)と、立民・共産などの野党6党派が推薦する前県議の池田千賀子候補(57)が互角の戦いを展開している。

「町村部や地元・佐渡市などでは花角氏がリードしていますが、新潟市内はほぼ横並び。70代以上の高齢者に関しては、池田氏がリードしている地区が多いですね」(地元紙記者)

 選挙戦でつばぜり合いが始まると、必ず聞こえてくるのが両候補者の怪聞や粗探しの類(たぐい)だ。

「池田候補の過去の艶聞が広まったかと思えば、花角陣営も、応援演説で女性蔑視発言があったと批判され、罵り合いが激しくなっている」(同)

 ここまでの2人の戦術は非常に対照的。2日には、池田氏を推薦する野党6党派の党首・代表が揃い踏みで街頭演説を行ったが、

「聞こえてくるのは新潟県政の話ではなく、モリ・カケ問題を軸にした政権批判ばかり」(県民の1人)

 一方の花角陣営は、新潟県の未来を語り続ける。地元県議がその戦略を語る。

「国政色をとにかく出さない。柏崎原発の再稼働に積極的な発言もせずに、争点になるのを避けています。期日前投票の伸びも鈍く、浮動票も少なそう。リードを守り切れると思います」

 と、自信を覗かせる。秘策は、来てもらう国会議員を絞り込むことだという。

「丸川(珠代)さんや三原(じゅん子)さんは女性票のために応援してもらう。自分の党に厳しい西田(昌司)さんもOK。拮抗している時に安倍さんや、菅さんなんかが来たら困るから呼んでいません。新潟に入ってこられるのは、圧勝できると我々が確信した時だけ」

 国より県が強い新潟自民。鬼が出るか蛇が出るか……。