タックル問題でイメージ最悪の日大、それでも来年の志願者数は減らない理由

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むしろチャンス?

 現在、私立大学の受験料(医学部などは除く)は3万5000円が一般的だ。10万人が受験すれば、それだけで35億円は大きい。さらに合格した学生が入学すれば、1人につき年間100万円前後が大学に入る――。

「定員の厳格化が言われる中、大学としては1人でも多くの学生を入学させたいし、定員割れだけは避けたいわけです。ただ、トップランクの大学が追加合格者を出せば、その影響は、すぐにすべり止めの大学に及びます。その大学は追加合格者を増やしつつ、定員を超えないようにするわけです。昔では考えられませんが、今では学生確保のため、大学から直接合格者に電話を入れるほどで、大学側も学生の確保に必死ですよ」(同・安田氏)

 大学が必死なら受験生も必至である。

「今回の一件は、あくまでアメフト部の問題と考える受験生もいるでしょう。ひょっとすると、みんなが敬遠しそうだから逆にチャンスと思って、志望する受験生もいるかもしれませんね」(同・安田氏)

 とはいえ、まだまだ長引きそうなタックル問題。これ以上長引かせると、来年の創立130年の節目も無事に迎えられるかどうか……。

週刊新潮WEB取材班

2018年6月2日掲載

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