「キンタロー。」「ゆりやん」炎上でも本人はウェルカム? ネット時代の「ものまね」事情

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コロッケに寄せられた苦情

 ものまね番組の先鞭をつけたのは、1973年に「ものまね王座決定戦」を始めたフジテレビだとされる。清水アキラ、ビジーフォー、栗田貫一、そしてコロッケの「四天王」を輩出したほか、松村邦洋を世に送り出した老舗である。

「その後、フジのプロデューサーと意見が合わなかったコロッケが作ったのが、日テレのものまね番組でした。ものまねタレントは、どちらか1つの番組にしか出られない暗黙のルールがある。こちらは原口あきまさやホリ、神奈月を見出しました。それこそ開始当初は“フジのものまね番組”と言われましたが、今では視聴率は日テレ優勢です」(同)

 そんな長い歴史のある「ものまね番組」だから、ご本人からの苦情がないわけではなかった。最も苦情を受けたのはコロッケでは、とこのテレビ局関係者はいう。

「岩崎宏美は『シンデレラ・ハネムーン』を歌うと客席から笑いが起きるようになり、しばらくコンサートで封印していたとか。妹の良美がコロッケ本人に苦情を言ったことも……。野口五郎からは『鼻くそを食べるのはやめろ』。松山千春からもハゲヅラのパフォーマンスに『バカヤロー』とそれぞれ注意を受けたとか」

 一方で、コロッケのものまねで人気が出たタレントもいる。美川憲一を再ブレイクさせた話は有名で、五木ひろしものまねのロボットダンスも、〈「エンターテインメント性があるということで認めていただきました」〉とコロッケ本人が語っている。(2018年3月3日付「ニッカンスポーツ・コム」)

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