香川はポリバレント? 「電通」「スポンサー」忖度の西野ジャパン

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 忖度ジャパン――口さがないサポーターはこう呼んでいる。解任されたハリルホジッチ監督に代わってW杯ロシア大会の指揮を執る西野朗監督が5月30日に行われる強化試合対ガーナ戦のメンバー27人を発表した。

 さて、誰に忖度したのか。

「電通、そしてスポンサーです。ハリル氏が本田圭佑(31)や香川真司(29)ら有名選手を外したため、観客数や視聴率がガタ落ちし、彼らは悲鳴を上げていました」

 と大手紙サッカー担当記者が明かす。

 そこで、今回は本田、香川、そして岡崎慎司(32)のロートル3、もとい“ビッグ3”が揃い踏みした次第。

 一方、落選で物議を醸しているのがFW中島翔哉(23)だ。代表初出場となった3月のマリ戦で終了間際に投入され、見事に同点ゴールを決めたにもかかわらず、選ばれなかった。

 中島落選の理由を記者に問われた西野監督は、“ポリバレントではない”と切り捨てた。ポリバレントは“多機能性”という意味だ。

「たしかに中島は“ドリブルでゴールを狙う”というだけで“多機能”ではない。けれども、同じFWなら大迫勇也(28)も武藤嘉紀(25)もポリバレントとは言い難い。他にも挙げたらキリがないほど、どのポジションもツッコミどころ満載です」

 その最たるものが香川だ。

「彼こそトップ下しかできません。それでも選ばれたのは、大スポンサーの一つであるアディダスの看板選手だから。実は中島もアディダスと契約していますが、香川で“アディダス忖度”を使い果たし、中島まで気を回せなかったのだとか」

 キャンプ初日の21日、ネットやメディアでの批判を受けてか、西野監督は、

「全員に対して、それ(ポリバレント)を求めているわけではない」

 と釈明した。

 忖度の次は釈明……まるでどこかのお役所である。

週刊新潮 2018年5月31日号掲載

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