「志位」委員長のクルブシ骨折に見る“共産党内での立場”

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 日本ではその昔、苛烈な弾圧を受けてキリスト教から転向した者を“転びキリシタン”と呼んだ。

 このほど、苛烈な弾圧を受けたワケでも、共産主義思想を棄てたワケでもないのに転んでしまったのは、日本共産党の志位和夫委員長(63)だ。連休中の6日、自宅近所を散歩中に、躓(つまず)いて右足首のクルブシを骨折してしまったのだという。

 これには書記局長の小池晃氏も〈骨の折れる仕事があって本当に折れた〉と苦笑するばかり。しかし、

「小池さんのあの軽々しい冗談こそ志位さんの党内の立場を象徴していますよ」

 と、ある共産党関係者。

「不破哲三さんが党委員長を務めていたときには、冗談で茶化すなんて考えられませんでしたからね」

 前々回の参院選や衆院選では議席を倍以上にし、大躍進を成功させた志位サン。ところが、その功も虚しく、

「昨年の衆院選では希望の党が突如出現し、野党共闘は雲散霧消。さらに、立憲民主党に“反安倍”のお株を奪われ、議席も大きく減らしてしまった。志位さんは最高実力者の不破さんにキツく絞られ、昨年末には辞任説まで飛び出したんです」(同)

 不破氏のイビりは有名で、

「志位さんが党委員長に就任したばかりの頃も、不破さんの度重なるダメだしで、ノイローゼになりかけたほど。幹部たちもそんな志位さんを軽くみていて、陰では“あれ”呼ばわり。小池さんも例外ではなく、志位さんの後釜を虎視眈々と狙っているんですよ」

 嫌気のさした志位サンが“転ぶ”日も近い?

週刊新潮 2018年5月24日号掲載

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