大舞台で快挙 「清宮幸太郎」のラッキーアイテムとは

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勉強に例えて

 開幕から1カ月間、清宮を指導してきた荒木大輔2軍監督に聞くと、

「ちゃんと自分でタオルを用意するのは、彼なりのこだわりなのでしょう」

 としつつ、手塩にかけて育てたルーキーについては、

「僕は勉強に例えて『トータルで300点取らなければいけない時は、得意科目(打撃)で100点や90点を稼ぐ必要がある。でも守備や走塁を疎かにして2、3割では、300点に届かない』という話をしました。1軍昇格については、まだチームのピースの1つになるには時間がかかるかなと思っていましたが、ここまでやれるとは思わなかった。連続安打は途絶えたけれど、1年目としては上出来です」

 自身も同じく早実OB。フィーバーを巻き起こす中でプロ入りしたという共通点もあるのだが、

「後輩だからと特別扱いなんてしませんでした。準備や手配など周りがみんなカバーしてくれる1軍と違い、2軍は自分でやらなければいけない。最初は戸惑っていたけれど、彼はわからないことを自分で聞いてくる。これはいいことですね」

 タオルのように柔軟というわけだ。

週刊新潮 2018年5月24日号掲載

ワイド特集「まな板に 小判一枚 初鰹」より

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