“最高実力者”山口達也の誘いを断れなかった被害女性 鎮火に失敗したジャニーズの後手後手

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メンバーだけだった謝罪会見

 ともあれ、出演者の中で最年長で、しかも最高実力者として君臨するのだから手本となるべきなのに、担任教師が生徒を毒牙にかけるが如くの行状だったのだ。その際、教頭なり校長が責任を取るのが常識ではないのか。

「ジャニーズはグループ全体の売上がざっと1000億円。営業利益は200億、納税も300億円はしています。そこら辺の上場企業より額は多いのに、時代感覚がない。今回も謝罪会見はメンバーだけで担当役員すら出てこなかった。“上場していないから”と彼らは言いますけれど。事務所内でジュリー流の組閣をして権限移譲が進むなか、彼女が表に出てきて“同じような年頃の娘を持つ者として申し訳ありません”と謝れば、ここまで事が大きくならなかったでしょうに」(同)

 当初はキスだけという防衛線を張ったものの、山口が会見で「席があれば戻りたい」と言って炎上し、残り4人は「山口からの辞表」に言及したがわかりにくくて鎮火できずに契約解除。世間の常識に何周遅れかで追いついた恰好だが、芸能界の教科書があるなら、絵に描いた事務所対応の後手後手ぶりが失敗の本質として大きく載ることになるだろう。

週刊新潮 2018年5月17日号掲載

特集「クビなら目に浮かぶ『山口達也』第二の人生 警察を敵に回した『被害者調書』」より

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