「水難偽装殺人」夫の性的倒錯 愛人はキャバ嬢、女子トイレ盗撮、妻の遺品をメルカリ出品…

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 人けの少なくなった海水浴場でシュノーケリングをしていた妻の顔を、夫は浅瀬に無理やり沈めたのか――。多額の保険金を目当てに妻の志帆さん(当時28)を殺害したとして逮捕され、完全黙秘を貫いている野田孝史容疑者。その29年の人生は、性的倒錯を疑わせるエピソードに満ち満ちていた。

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 和歌山県白浜町の海水浴場で“事件”が起きたのは、昨年の7月18日。野田容疑者が和歌山県警捜査1課に逮捕されたのは、4月19日の事である。

 志帆さんの家族は最初から孝史容疑者に疑念を抱いていたというが、警察も早い段階から夫の犯行と睨んでいた。

 和歌山県警幹部が言う。

「司法解剖をしたところ、被害者の肺などから大量の砂が出てきた。それについて複数の専門家に聞くと、“大津波の被害にでも遭わない限りこれだけ大量の砂を飲みこむことはあり得ない”との意見だった」

 志帆さんには、夫の孝史を受取人とする生命保険がかけられていた。志帆さんが亡くなる前、数カ月の間に慌ただしく契約されており、2社で合計5000万円。しかし、志帆さんが亡くなってしばらくの間、野田は警察の目を警戒してか、保険金請求の手続きをしなかった。彼が“動いた”のは、事件から5カ月が経過した昨年12月。ついに保険金支払いのための資料を保険会社に請求したのだ。

「そのタイミングで、県警は別件逮捕に踏み切りました。捜査の過程で、野田が事件当時に勤めていたペット用品販売会社から商品を盗んでいたことが判明していた。そこで、昨年12月から今年3月にかけて、窃盗や窃盗未遂の容疑で逮捕したのです」(全国紙社会部デスク)

 そして今回、“本件”の殺人容疑での逮捕と相成ったわけである。野田は窃盗などについては認めていたが、殺人容疑に関しては完全黙秘を貫いている。

「殺人については物証、直接証拠がなく、状況証拠を積み上げ、野田以外の第三者による犯行の可能性を完全に排除した上で彼を逮捕している。物証がない中での厳しい公判になるが、当局としては維持できる目算は立っているはず」(同)

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