財務官僚に遊ばれている「麻生財務相」は目を覚ますか 親分肌を利用され…
「福田と麻生は肥溜め落ちろ!」――。財務省前に集ったデモ隊の叫びである。「これからがうんこだから。胸触っていい?」と福田次官が女性記者に嘯(うそぶ)いた言葉から思いついたのだろうか。敵失とメディア報道に乗じる他ない野党による審議拒否作戦の狙いは、麻生財務相のクビ。財務官僚に遊ばれたばかりに、次官更迭の局面では盟友の首相と一枚岩とは行かなかったが、財務相は目を覚ますか?(※記事内容は「週刊新潮」5月3・10日号掲載時のもの)
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政治部デスクによると、
「官邸が麻生さんを進んで辞めさせることはない。森友も加計も『首相案件』。それを、麻生さんが批判の矢面に立ってくれているわけですから。菅さんも福田次官の辞任後、“麻生さんだけは、絶対に辞めさせちゃいけない”と力説しています。ボロボロになるまで政権の盾となって頑張って欲しいという本音が透けて見えます」
差し当たって「麻生辞任不可避」とまでは言えなそうだが、ともあれ、盟友関係にヒビが入りかけた一件を振り返っておこう。
安倍首相は4月15日にはセクハラ次官のクビを切る腹を固めていた。にもかかわらず麻生氏は首を縦に振らず。それが一転、福田次官は18日に財務相へ辞表を提出、受理されたのだった。
「週刊新潮の発売とセクハラ音源の公開以降、メディアでずっと取り上げられたこともあって、福田は身を退きたいと麻生さんに伝えていました。それでも18日の昼までは、麻生さんはこれを突っぱね続けたのです」(同)
それというのも、
「森友・加計問題が混乱している今、福田のクビを切れば、後を襲う次官がその責任を問われ、結果としてキズがつきかねない。麻生さんは財務省の幹部からそんなふうに説得を受けていたからです。産経新聞が16日に1面トップで〈次官の更迭は不可避〉と報じましたよね。このリーク元が官邸サイドだと知って、“菅(官房長官)と今井(尚哉(たかや)・首相秘書官)にハメられた”“部下を守るのはオレしかいない”となった。要するに、麻生さんの『親分肌』を財務省の幹部が利用し、もてあそんだということです」(同)
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