風が吹いて桶屋が儲かった? 「剛力彩芽」熱愛発覚で上昇した「ZOZOTOWN」株価

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ASKA逮捕で下がった「サンリオ株」

「剛力さんのイメージが良かったから、株価がマイナスには影響しなかったといえます。もしも世間からの印象が悪い女性だったら、間違いなく株価は下がっていたはずです」

 こう分析するのは、経済評論家の荻原博子氏だ。

「株というのは人気投票。参加しているみんなの思惑で値は動き、『風が吹いたら、どこの桶屋が儲かるのか』を考えるのです。たとえば、秋篠宮家の眞子さま(26)の婚約が発表された際には、ブライダル関連株が一気に上がりました。まだ具体的に式場が決まっていたわけでもないのに、です。投資家は『眞子さま効果で結婚式を挙げる人が増える』と見込んだのでしょう。その後、結婚延期で値は下がったか? それは分かりませんが、こういう株の買い方をする人は、長くは持たず、すぐに売り抜く。延期発表で大きな影響はなかったのではないでしょうか」

 経済ジャーナリストの岩崎博充氏は、芸能ニュースが思わぬ波紋を呼んだ例として、こんなケースを紹介する。

「歌手のASKAさん(60)が覚せい剤で逮捕された時、人材派遣サービス会社のパソナグループの株価が下がりました。一緒に逮捕された女性が、同社と関わりがあったと報じられたためです。それだけはなく、あの『ハローキティ』で知られるサンリオの株価も値を下げた。業績が芳しくないこともありますが、パソナの大株主だったことが影響したと見られます」

 これに比べれば、安室奈美恵(40)が引退宣言をした際、“卒業商法”に期待してエイベックスの株価が上がったというのは、分かりやすいストーリーである。では“剛力熱愛”で株を買う人々には、いったいどんな思惑があるというのだろう。

「交際で会社の宣伝になると判断した、あるいは、お金も魅力もある社長というところを評価したのでは」

 との荻原氏の読みに加え、岩崎氏が言うには、

「業績と関連しないと自分では分かっていても、『社長の熱愛発覚で株を買う奴がいるだろう』と、株価の値上がりを見越して買う人もいる」

 経営の実態とは別に、思惑で上がったり下がったり……。投資と恋愛は、なんだか似ている、すべて自己責任であるという点でも。

週刊新潮WEB取材班

2018年5月7日掲載

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