テレビ「副音声」が密かなブーム 亀梨和也、バナナマン、生田斗真の“功績”

エンタメ2018年5月2日掲載

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元祖は「トリビアの泉」!?

 近年のテレビ界で、実は「副音声」が盛りあがりを見せている。従来は外国語映画の原語音声やニュース番組の英語音声、視覚障者向けの解説音声が中心だった。だが、2000年代後半からユニークな試みが注目を集め、視聴者の支持を得たことが背景にあるようだ。

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 テレビ局の関係者は「今の密かなブームは、『副音声のバラエティ化』と表現できると思います」と指摘する。

「テレビ業界にとって嚆矢となったのは、フジテレビ系列のバラエティ番組『トリビアの泉~素晴らしきムダ知識~』でしょう。番組は2002年から放映されましたが、06年に有名な声優さんなどがゲスト出演し、副音声で独自のナレーションを行う『影のナレーション』が始まりました。私たち作り手にも刺激になりましたし、視聴者からも好評を得たはずです」

 大急ぎで歴史を振り返れば、1978年に日本テレビが「音声多重放送」を開始する。これでステレオ放送や2カ国語放送がお茶の間に定着していく。

 次はDVDの登場だ。日本では96年から商業化が始まった。ビデオテープと比べものにならない記憶容量は、例えば外国映画の場合、「原語字幕版」と「日本語音声吹き替え版」の両方の収録が可能になった。さらに映画やテレビ番組の出演者やスタッフの座談会「オーディオコメンタリー」も1枚のディスクに収めてしまったのだ。こうした技術革新が、テレビ制作の現場にも影響を与えていく。

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