朝ドラ「半分、青い。」にネット中傷で“地獄を見た男”が出演中

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昨年も殺人予告

 いずれも顔見知りなどではなく、北は北海道から南は大分県まで年齢も職業もバラバラで、接点は“ネットのみ”だった。ある者は「ネットのデマを信じ込み、腹が立ってやった」、またある者は「書き込みは嘘だと思っていたけど、みんながやっているから、おもしろくてやった」、「事件をネタにしたのが許せなかった」という者もいたが、ネタを見たのかと問われると、「ネットに書いてあったから」……。

「盲目的にネットを信じる人がいかに多いか。あれほど世を騒がせた『女子高生コンクリート詰め殺人事件』ですから、当時は実名で報じたマスコミもあったんですけど、そういう情報を自分で確認しようとはしないんですね」(同)

 むしろ情報に疎い人々としかいいようがない。スマイリーの事件は結局、09年3月までに検挙された総勢19名のうち7名を書類送検して一件落着、のハズだった――。

「ブログ炎上を巡って投稿者が集団立件された初の事件だったので、新聞などでも大きく報じられ、随分デマは減ったそうなんです。加えて、12年には『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)で再現VTRを交えて事件が紹介されて、ようやく真実が知れ渡るようになり、スマイリーさんも少しずつテレビ出演が増えてきました。16年には『爆報!THE フライデー』(TBS系)でも放送され、スマイリーさんはネット中傷被害の経験を活かした講演活動も行うようにもなり、さすがに誤解は解けただろうと思っていたのですが、昨年(17年)3月にはNHK-BSの生放送番組に出演予定だったところ、殺害予告があり、出演を断念せざるを得なかったこともありました」(同)

祝!商店街の親父

 デマの書き込みから20年が経とうとしているのに、いまだ消し去ることができないのだ。

「でも、そんなスマイリーさんが朝ドラに出演し、NHKから役者として認められたことにホッとしています。NHKには『クローズアップ現代+』などで事件の被害者として呼ばれたりはしていましたが、今回は商店街のお調子者の親父役ですから、ピッタリですよ」(同)

 今度は役者としての成功を祈る。

週刊新潮WEB取材班

2018年4月30日掲載

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