財務省セクハラ官僚 米「NYタイムズ」英「タイムズ」はどう伝えたか

政治週刊新潮 2018年4月26日号掲載

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 17日に発表された米ピュリッツアー賞。最も栄誉ある賞を受けたのは、映画プロデューサーらのセクハラ疑惑を報道したニューヨーク・タイムズとニューヨーカーだった。今回、福田淳一次官(58)のセクハラ問題についても、米英メディアは積極的に報じている。その中身とは。(※記事内容は「週刊新潮」4月26日号掲載時のもの)

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 元TBSワシントン支局長による準強姦事件を実名で告発した伊藤詩織さん(28)。本誌(「週刊新潮」)報道を受けて取材を積み上げ、昨年末に大々的な特集を組んだのが、他ならぬアメリカのニューヨーク・タイムズである。今回のセクハラ問題にも関心は高く、ロイター通信を引用する形ながら3回に亘って報じた。

 例えば12日の報道は、ざっとこんな具合である。

〈日本では、公的な人物がかかわったセクハラ事案について、大きく報じられたことがほとんどない。被害者たちが非難されると恐れて、口を開くことに消極的だからだ。安倍首相は成長戦略における労働分野で、女性を活用するウーマノミクス・プログラムを策定したが、企業や政治の世界では、巨大なジェンダー・ギャップは根強く残っている〉

 他方、世界最古の日刊紙であり、イギリスの保守系高級紙であるタイムズ。本誌が福田次官の「セクハラ音源」を公開したことなどに触れてから、こう続ける。

〈多くの日本の女性はセクハラを公表することについて、制約を感じている。「#MeToo」運動は、アメリカ、ヨーロッパ、そして近隣国の韓国のように盛り上がってはいない〉

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