秘書有罪から3年、「小渕優子」表舞台に 「大仁田厚」を破り勢いづく

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 恐れ知らずの電流爆破男も電動ドリル相手の異種格闘技戦は初めてではないか。

 今月15日に投開票が行われた佐賀県神埼市長選挙。プロレスラーで元参議院議員の大仁田厚氏(60)が電撃出馬したこの選挙に、対抗馬の応援弁士として小渕優子元経産相(44)が参戦したのである。

 投開票日の前々日に行われた演説会では開口一番、

“佐賀県は田舎だと聞いていましたが私の地元よりよっぽど都会で驚きました”

 と、茶目っ気たっぷりのマイクパフォーマンス。電動ドリルでハードディスクに穴をあけたときとは打って変わった饒舌さで“観客”の心を鷲掴みにした。

 結果、大仁田氏の追い上げを許さず、自公推薦の現職候補が4選の勝ち名乗りを受けたのだ。

 見事、セコンド役を務めあげた小渕センセイ。だが、

「実は、今回、彼女が地方の一市長選挙の応援に入ったのには別の理由がありまして……」

 と、自民党関係者。

「後援会の観劇費用を収支報告書に載せず、小渕さんの秘書が3年前に政治資金規正法違反で執行猶予3年の有罪判決を受けてしまった。そのため、小渕さんもこれまで表立った活動を控えてきたのです。それが今年10月に、満3年の“忌明け”になるということで、所属する平成研を中心に彼女を表舞台に引き戻す工作が行われているのです」

 自民党佐賀県連には衆参合わせて5名の国会議員が所属しており、うち3名が平成研の所属。

「今回、小渕さんが応援演説に入ったのも派閥議員の手引きがあったから。竹下亘新会長も太鼓判を押していて、いまでは自民党の友好団体の飲み会に連れまわされているようです」(同)

 リハーサルは上々、か。

週刊新潮 2018年4月26日号掲載

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