「自分だけ父から暴行」「本当の弟たちは慶應に…」 新生児取り違え事件、被害者たちの苦しみ

社会週刊新潮 2018年4月19日号掲載

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 新生児取り違えは、アイデンティティを奪われ、違和感に覆われた縁もゆかりもない場所で生きることを強いられる点で、拉致被害に似ている。にもかかわらず、小林義之さん(51)=仮名=が被害者となった「週刊新潮」報道の取り違い事件では、加害者たる順天堂医院が、小林さんと取り違えられた相手の「平穏な生活」を乱すなと強弁し、本当の親に会わせてほしいとの訴えを拒んだ。拉致の常習国をなお「地上の楽園」と呼ぶのにも似て、空恐ろしさすら禁じ得ない。

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