「稲田朋美」元防衛相に地元からも反発 会長選に口出し

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 権威という身ぐるみを剥がされた女王様は、そのまま裸の女王様となり――。

 稲田朋美元防衛相(59)だ。

「連日新たに見つかる南スーダン・イラク日報はまるで雨後の筍のようです」

 と政治部デスクは呆れる。

「日報が稲田氏の指示で隠蔽されていたとは言い切れないため、全責任が彼女にあるとは言えない。ただ、組織の長として部下をコントロールできなかった管理・監督不行き届きは糾弾されるべきでしょう」

 護衛艦の上もハイヒールで闊歩していた女王様の無才ぶりが、1年越しに露呈した格好だ。

 さらに彼女の地元・福井県ではもう一つの火種がくすぶっているという。

「昨年末の県連会長選で、自らが推した候補者が選ばれなかったことに猛反発した稲田さんが、事もあろうに会長選のやり直しを求めたんです。彼女に反発した19人の市議が一斉に離党届を出す事態にまで発展しました」(地元記者)

 話し合いの末、市議は離党せずに済んだが、

「昨年の総選挙前は涙を流し、『初心に立ち返って頑張ります』と謝罪行脚をしていたのに、一たび当選したら舌の根の乾かぬうちに会長選への口出しです」

 とは、県連古参幹部。選挙前、選挙後の豹変ぶりに怒りが収まらないご様子だ。

「さる後援会の会合で、『私も初めは刺客として出馬しましたから、来年の統一地方選には刺客を出そうかしら』と、離党届を出した市議に刺客を出すことを仄めかしたんです」(同)

 防衛相として部下を統制できなかった過ちを忘れ、家臣に牙を剥くとは、自己過信はかなりお強いようだ。

 先の古参幹部は解散総選挙が行われた場合について、

「保守王国の福井県民からすら、『次は変えないかんな』という声が上がっています。党本部への推薦はしないですよ。先月、私の事務所を訪ねて来た時も『あなたとはもういいですから。帰ってくださいよ』と玄関前であしらいました」

 日本初の女性宰相候補と持て囃された女王様は、今や王国の門すらくぐれない――。

週刊新潮 2018年4月19日号掲載

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