タレント「ひふみん」が早くも“正念場” アニマル浜口と共通の“弱点”

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加藤一二三vs.アニマル浜口

 将棋ファンが聞いたら「無礼な」と怒りそうだ。だが、これはテレビ業界というより、それだけ視聴者が残酷なのだろう。どんなに立派な業績を持っていても関係ない。あくまでも1人の新人タレントとして評価を下してしまう。

「言ってみれば“新種のゆるキャラ”みたいな扱いで、最初は『とにかく番組に出せばいい』という制作スタッフが多かったと思います。ところが滑舌が悪く、話にまとまりがありません。トークバラエティーやワイドショーのコメンテーターは無理と判定が下ってしまいました。ただし、“面白タレント”としての需要は健在で、今は企画を練ってからオファーするという傾向になっています。残念なのは『笑っていいとも!』が終わってしまったことですね。番組が人気だった時代なら、絶対にレギュラーだったと思います。タモリさん(72)との相性も良かったでしょう」(同・制作スタッフ)

 話にまとまりがないと言われても、何しろ稀代の天然だ。将棋解説では数々の伝説を残している。少なくとも、そつのないコメントとは無縁の人物だ。

 もちろん、テレビ業界側も、そんなことはとっくに把握している。加藤氏の“ライバル”は、あのアニマル浜口(70)だというのだ。制作スタッフが続ける。

「共に『何を言っているのか分からないけれど、存在感は抜群』という70代男性に分類できます。浜口さんも娘の京子さん(40)がテレビ界で独り立ちをしてしまい、今は辛い立場です。加藤さんの場合は将棋という武器があるのでアニマル浜口さんより有利かもしれませんが、これも結局は藤井聡太さん(15)がどれほど話題になるかという他人任せの話です。結局のところ、事務所が大手のワタナベエンターテインメントですから、しっかりとあの手この手の対策を講じているとは思いますが、タレントとしては早くも正念場を迎えましたね」

 ちなみに4月3日、加藤氏はNHK仙台の番組に出演。羽生結弦選手(23)について熱く語り、視聴者に好評だったという(アサジョ「羽生結弦を絶賛!加藤一二三九段が示した『勝利の4カ条』とは」4月10日より)

 実は意外にも、“コメント力”を上げつつあるのかもしれない。天才肌が、どこまでテレビの世界に馴染むのか、面白い展開になってきた。

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週刊新潮WEB取材班

2018年4月17日掲載

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