草なぎ剛「NHK冠番組」で見せた43歳の素顔 「飯島戦略」は諸刃の剣?

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あの「チョナンカン」が復活

 普通なら“痛手”の文脈に位置づけられるニュースだ。しかし、今の草なぎの勢いはマイナスをプラスに変えてしまう。ネット上では番組終了に関して、ジャニーズ事務所の“横暴”に対する非難と、草なぎを擁護する声が多数を占めた。

 そんな世論が後押ししたわけでもないのだろうが、ユースケ・サンタマリアも1日放送の「7.2 新しい別の窓」に出演した。何でも“ネタ”にしてしまう勢いだ。

 4月6日からは、草なぎ、稲垣、香取のオムニバス映画「クソ野郎と美しき世界」も公開される。これらの陣頭指揮を取っているのは元SMAPマネージャーの飯島三智氏(60)だろう。立て続けに芸能メディアに話題を提供するところはさすがだ。SMAP解散から続く「正義は我にあり」という追い風を受けても安全策は選ばない。風をフル活用して徹底的に攻め込むのが並ではない。

 そんな“飯島戦略”が明確に現れたテレビ番組が放送された。3月29日「草なぎ剛の“ニュースな街に住んでみた!”韓国・ソウル」(NHK総合)だ。単発とはいえ冠番組。しかも番組内のナレーションではレギュラー化も匂わせている。ちなみに8日午前1時より再放送が予定されており、NHKオンデマンドでも放映中だ。

 今のところ大きな話題にはなっていないが、実際に視聴した層には強い印象を与えたようだ。芸能記者が振り返る。

「『あさイチ』(NHK総合)の出演で知名度のある柳澤秀夫解説委員(64)と2人でソウル市内に住むという番組でした。朝鮮戦争で家族が離散するなどして、北朝鮮から大韓民国に避難したまま動けなくなった“失郷民”をクローズアップしたり、日本の植民地支配に触れたりするなど、バラエティとは思えない重いテーマにも果敢に挑戦していました。それでも硬直した番組にならなかったのは、草なぎさんの明るさでしょう。特にフジテレビの深夜番組で話題を呼んだ『チョナン・カン』(01〜10年)以来と言っていいと思いますが、素晴らしく流暢な韓国語を披露したのは凄かったですね。通訳なしで現地の人々とコミュニケーションする姿は、エンタメと評せるほどのインパクトがありました」

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