「大坂なおみ」会見に戸惑う日本記者 応答が全て英語に

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 アメリカで行われたBNPパリバオープンで大坂なおみ(20)が優勝した。4大大会に次ぐ権威ある大会でのVは日本人初の快挙。約1億4200万円もの賞金も手にした。

 大阪生まれの大坂は、母が日本人で、父がハイチ系アメリカ人。3歳で渡米し、現在はフロリダ在住だ。

「実は大坂は今、日米双方の国籍を保持しています」

 と国際テニスライターの神仁司氏が語る。

「彼女は“日本人として東京五輪に出たい”と公言していますが、制度上22歳になるまでは二重国籍を維持できるため、米メディアも彼女に注目しています」

 ブレイクしたのは2016年。全豪、全仏、全米で3回戦進出を果たし、WTAツアー最優秀新人賞を受賞した。ただ、昨年はやや足踏み状態だった。

「コーチとの関係がうまく行っていないようでした。元来彼女は自分からモノを言うタイプではありませんが、一方的にコーチにまくしたてられるシーンが目立ちました」(同)

 だが今年、新たなコーチを迎えた大坂は、

「練習中、明らかに笑顔が増えましたね。試合でも、かつての悲観的傾向がなくなり、ミスしても動じず、前向きになりました」(同)

 もう一つ、大坂の変化を挙げておこう。それは、試合後の記者会見の対応だ。

「ツアーでは、英語での質疑応答の後、母語での質疑応答がありまして……」

 と大手紙記者が嘆息する。

「大坂は、日本語の聞き取りはできますが、話すのが苦手。でも去年までは頑張って片言で答えてくれてました。それが今年から、開き直ったように、応答が全て英語に。そのせいで海外メディアも居残ってしまい、日本独自の記事が書きにくくなってしまいました」

 19年10月に大坂は22歳になる。米国籍を離脱し、彼らの関心は薄れるのか。それとも、大躍進する彼女に一層の関心を注ぐのか。

週刊新潮 2018年3月29日号掲載

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