進次郎が意気込むペーパーレス改革、“空回り”しなけりゃいいけど…

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 紙社会をぶっ壊せるか。

 自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長(36)である。3月23日、自ら委員長を務める党委員会の初会合で、配布資料の“ペーパーレス化”を宣言したのだ。

 与党担当記者が言う。

「その委員会では、資料をフェイスブックにあげ、各委員は、自分の端末でそれを見るという方法が取られることになりました」

 とはいえ、

「不慣れな人のため、しばらくの間は紙の資料も用意するそうです」

 進次郎氏は挨拶の中で、

「“働き方改革を民間に求める以上、政治の現場運営も効率的に進めたい”と、鼻息荒く宣言していました」(同)

 配布資料を準備するのは、担当省庁の仕事だが、

「我々の負担を軽減しようということなんでしょうけど、委員会の資料がペーパーレス化したからといっても、焼石に水ですよ」

 と冷ややかなのは、さる若手官僚。

「資料配布は、なにも党の委員会や部会だけでなく、議員連盟の会合、さらには政治家個人の勉強会でもやっています」

 しかも、

「一つでも誤植が見つかると、全て刷り直しを命じられるし、参加者数が全く読めない会合でも、部数が足りなくなったら追加で刷らなければならない」

 その上、

「そんな作業を政党ごとにやっているわけですから、用意するためにかかる時間は途方もない。会合は朝8時からというのもざらなので、徹夜作業もよくある」

 完全ペーパーレス化については、

「進次郎さんには頑張ってほしいですが、端末を触ったことのない議員なんて山ほどいますし、かなり強引にやっていかないかぎり、難しいでしょうね」(同)

 郵政民営化より困難な改革かもしれない。

週刊新潮WEB取材班

2018年3月30日掲載

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