逃げる「安倍昭恵」夫人 講演で“宣伝部長宣言”

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 人間、アキレス腱が切れたまま歩き続けることはできない。内閣も同様。「アッキーレス腱」が傷(いた)みに傷んだ状態で歩を進めるのは無理だ。糸が切れた凧のように彷徨(さまよ)う安倍昭恵総理夫人(55)。彼女の手綱を締めない限り、安倍内閣に未来はない。

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 反原発を叫び、夜な夜な飲み歩いては夫ではない男性とキスし、籠池泰典氏に招かれ幼稚園に行っては、園児を前に不用意に感涙を流してみせる──。

 軽い、如何にも軽い。だが哀しいことに、これが我が国のファースト・レディーの実像である。

 今回の改ざん騒動も、元はと言えば昭恵氏が、森友学園が開設を目指していた小学校の名誉校長に就くという「軽さ」が招いたものと言える。その結果、3月15日に彼女が経営する都内の居酒屋「UZU」に脅迫状が届けられる事態にまで発展してしまったのだ。

 無論、脅迫行為は許されることではない。しかし、それと昭恵氏の「自由奔放さ」の問題はまた別の話である。「UZU」の店員に脅迫状について訊(き)くと、

「大丈夫です、大丈夫です。そんなのもう、日常茶飯事なんで。ホント、いっぱいありますんで。ほっほー」

 と、経営者に似て軽く受け流すばかり……。本誌(「週刊新潮」)は「UZU」開店時、総理夫人が居酒屋を開く「軽々しさ」に警鐘を鳴らす記事を掲載したが、この懸念は、幸か不幸か当たってしまったと言わざるを得ない。

 だが、昭恵氏の辞書に「反省」の文字はないようで、改ざん騒動の最中、「野党のバカげた質問」というフェイスブックへの投稿に彼女が「いいね!」ボタンを押して火に油を注いだ。

 そして3月17日、国会には決して姿を見せないくせに、嬉々として愛知県東海市で行われたイベントに参加し、聴衆を前に「無邪気」にこう語ったのだった。

「私も(対談相手が社長を務める名刺作成会社の)名刺を使わせていただいていて、その名刺を皆さんに配って、宣伝をさせていただいています。それで私は宣伝部長に任命されて」

 だからー、ファースト・レディーなのに不用意に特定の人に肩入れしてしまう、その無神経さが問題になっているんですけど……。

 やはり呆(アッキー)れる以外にない。

週刊新潮 2018年3月29日号掲載

特集「地獄の門が開いた 『森友改ざん』の『アベゲート』」より

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