「佐川前長官」新米時代の秘蔵カット公開 きょう注目の証人喚問

政治週刊新潮 2018年3月29日号掲載

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 繰り返し「サガワ」と呼び捨てられて官僚人生を閉じた前国税庁長官。哀れな最期というほかないが、まだ証人喚問を控えている。親しみを込めて「佐川急便」と呼んでくれた仲間たちとともに歩みはじめた新入り時代を思い返すゆとりなどあるまい。

 彼が旧大蔵省に入ったのはミッチーこと渡辺美智雄が大臣のころ。小社(新潮社)が発行していた『FOCUS』では、1981年当時に〈82年度大蔵省新入りエリートの骨相――これが現代の秀才の標本箱〉と題する特集を組み、キャリア27人の声を取り上げていた。そのなかでサガワは、福田淳一財務次官や迫田英典元国税庁長官、自民党の片山さつき政調会長代理などの多彩な面々と並び、

〈佐川宣寿くん(24)は中学3年生の時、父が死に、3人の兄たちが働いて学費を出してくれた。東大経。高校時代は、芥川龍之介、柴田翔などを読み、大学では高橋和巳を読んだ。農業経済を専攻したのは、ソ連のアフガン侵攻後、食糧問題がクローズアップされたのと、フィールド調査をするのが「地に足がついている感じがした」からである〉

 といった文で紹介されている。掲載のように、写真うつりを意識してポーズをとった同期のアタマに悪戯をする茶目っ気からは、〝虚言男〟と呼ばれる将来は感じとれない。佐川くんも、この時点では、国のために地に足をつけて働くんだと、希望と熱気に溢れていたはずなのだ。