官僚たちによる安倍政権への“忖度” 諸悪の根源は「内閣人事局」

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当たり前の判断

 今回の財務省による決裁文書改ざんについても、

「そうした忖度と保身の連鎖の末に起こったことでしょう。そもそも、籠池さんと財務省の取引自体は、前任者のときに行われたもので、おかしな内容であることは、引き継いだ佐川さん本人も気づいていたはず」(同)

 となれば、その不正を断罪し、関係者に責任を取らせるという道もあった。

 にもかかわらず、

「佐川さんが理財局内で誤魔化すという判断を下したのは、背後に昭恵夫人の影響力があったことを知ったから。つまりは総理マター。官僚である佐川さんには安倍政権を倒すような判断はできなかった。改ざんが明らかになった今後も今のような人事権濫用が続き、行政は崩壊するでしょう」(同)

 官僚から矜持を奪い、公文書改ざんにまで手を染めさせた根源には、内閣人事局の存在が横たわっている。

週刊新潮 2018年3月22日号掲載

特集「3選も改憲も吹き飛んだ『森友改ざん』の爆心」より

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