「刺し違える覚悟でお話します」――元愛人の赤坂芸者が明かす「福井照」新大臣のカネと女

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「水を一杯」、そして…

 灘高、東大、旧建設省と、絵に描いたようなエリートコースを歩んできた彼が政界に転身したのは2000年のことだった。

 ベテラン政治記者が振り返る。

「当時、自民党の高知1区の公認候補選びは難航し、困り果てた自民党県連が目を付けたのが建設官僚の福井さんでした。彼は大阪生まれながら両親ともに高知県出身で、福井さん自身、本籍を高知県宿毛(すくも)市に置いていた。華麗な経歴もあり、彼が公認候補に選ばれたんです」

 その年の総選挙で見事議員バッジを手にした福井氏は、後に比例四国ブロックに転出するものの、高知県を地盤として連続7期当選を飾り、今回晴れて「幹事長派閥の特権」によって初入閣の運びとなったのである。

 だが皮肉なことに、この「特権入閣」が彼の本性を炙り出すことになる。

「あの女たらしに初めて会ったのは、彼が当選して間もない冬の時期でした」

 と、先の元芸者が改めて福井氏との出会いを振り返る。

「私が親しくしていた方から、赤坂のある料亭のお座敷に呼ばれて行くと彼がいた。私の知人は福井に、『交通関係の仕事の件、どうですかね』なんて話をしていました。福井は建設省のOBだから、顔が利くだろうということで。『何の話? 悪巧(わるだく)みしてるの?』なんて声を掛けた覚えがあります。料亭のお金は私の知人が払っていました」

 その後も、彼女はお座敷で福井氏の相手を務め、

「4回目くらいのことでした。彼が『通り道だから、送ってやるよ』と言ってきたので、私は『酔っぱらってるから送ってもらうわ』と応じ、当時、私が住んでいた都内のマンションに、福井と一緒にタクシーで帰ったんです。『どうもありがとう、先生』と別れようとしたら、彼は『のどが渇いたから水を一杯飲ませてほしい』と言い出しました。この程度の付き合いで手を出してきたりはしないだろうと思い、『お水一杯だけならいいよ』と、福井を部屋に上げたんです」

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