V6森田剛・宮沢りえ結婚で遂にジャニーズが「普通の芸能事務所」になる日

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ジャニーズとLDHによる“自由競争”の行方

 とはいえ、このまま没落に向かうほど、ジャニーズはやわな組織ではない。彼らにとって朗報もある。木村拓哉(45)主演のテレビドラマ「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系列)の最終回は、視聴率が17.3%(ビデオリサーチ、関東地区)という数字を叩きだし大きな話題となった。

「昨今のテレビ不振を考えれば大成功でした。特にSMAP分裂問題で一番の悪者になっていたキムタクの主演でも『BG』は実績を残しました。ジャニーズ事務所が底力を見せつけたわけです。所属タレントのコントロールは不可能になりつつあっても、彼らを活かすノウハウは依然として豊富に持っている。このあたりにジャニーズ事務所の未来を予測する鍵があるような気がします」(同・小野氏)

 短中期的に言えば、寡占化していたジャニーズにLDHが参入することで “自由競争”が促進。人気芸能人の輩出につながり、特に女性ファンには理想的な状況となる可能性も決して低くないそうだ。ただし長期的に見れば、所属芸能人と事務所の力関係が逆転していくというシナリオも充分に考えられるという。

「ジャニーズ帝国の消滅はあり得ないでしょう。しかし、所属芸能人を抑え込むことはできなくなっていく。となると、芸能人と事務所は対等の契約を結び、事務所側がギャラの管理やマネジメントを受託するというビジネススタイルに移っていく、というシナリオに現実味が出てきます」

 スポットライトを浴びるのは芸能人。あくまで事務所は“黒子”というわけだ。これが真っ当なのだろう。“ジャニーズ事務所の暗躍”という芸能ニュースがなくなる日が来るのかもしれない。

週刊新潮WEB取材班

週刊新潮 2018年3月17日掲載

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