V6森田剛・宮沢りえ結婚で遂にジャニーズが「普通の芸能事務所」になる日

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芸能人が自由に事務所を移籍する日

 ジャニーズ側が所属芸能人の“拘束”を弱める方向性は、今後ますます既定路線になっていくという。

「EXILEを擁する芸能事務所LDHの業績が好調です。芸能スクールの運営にも乗り出し、大きな話題を呼んでいます。これまでジャニーズ事務所が独占していた“男性アイドルビジネス”の牙城を崩しつつあるんです。今はLDHとジャニーズの棲み分けができている状態ですが、長期的なスパンではどうなるか分かりません。一方で防衛策として所属芸能人を厳しく囲い込むことは、業界的にも社会的にも許されなくなってきています。ジャニーズといえども、この流れには抗えないでしょう」

 近年、公正取引委員会が芸能界の“是正”を求めていることがニュースになっている。例えば「所属芸能人の独立・移籍問題」に関し、NHKが2月15日に「業界団体が契約書のひな型の見直しや移籍金制度の導入を検討している」と報じた。

「背景にあるのは、16年1月に放送されたフジテレビの『SMAP×SMAP』で、メンバー5人が解散騒動について生放送で謝罪したことです。世論が『あそこまで非人道的な罰を与えられるのか』と沸騰したことで公取が注目。芸能界の慣行を調査し、問題の改善を図っているのです」(同・小野氏)

 これが実現すれば極端な話、元SMAPの3人も能年玲奈(現のん[24])も、自由に事務所を移籍できたのに、というわけだ。こうした動きがジャニーズ事務所にとって逆風となるのは誰の目にも明らかだろう。

「『囲い込んで育てて丁寧に売る』という過去の方程式が通用しなくなっています。例えば田中聖(32)が13年に専属契約を解除され、17年に大麻取締法違反で現行犯逮捕されました。証拠不十分で不起訴だったとはいえ、ジャニーズ事務所の“タレント管理”が不可能になった象徴でしょう。これまで通りに抑え込もうとしても、言うことを聞いてくれない。それどころか『そんなにうるさいことを言うなら、LDHに移籍するよ』と辞められるかもしれないわけです」(同・小野氏)

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