高梨沙羅、“特別扱い”で日体大卒業 批判噴出

スポーツ週刊新潮 2018年3月15日号掲載

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アテが外れた

 けれど、現役日体大生初の冬季五輪メダリストになったことは事実。そんな高梨に、学内から“非礼”だとの声が絶えないのには、こんなワケもあると、別の日体大関係者が明かす。

「大学としては、彼女の活躍が報じられる度に、新聞やテレビで日体大という名前が世に出るものと思っていた。つまり広告塔の役割を期待していたんです。なのに、彼女は化学メーカーのクラレと所属契約を結んでいますから、報じられても日体大の『に』の字も出ない。せっかく有名選手の囲い込みをしたのに、アテが外れた格好になった。業を煮やした大学は、父親とのコーチ契約を卒業を前に解除しています」

 事実、冒頭の手記でも紹介文には〈高梨沙羅(21=クラレ)〉とあるだけ。これでは彼女が現役大学生と気づく読者はいないだろう。

 スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏が言う。

「今の箱根駅伝に象徴されるように、私大間では宣伝効果を狙いアスリート学生の青田買いに必死です。少子化で志望者が減る中で、日体大も学生集めに四苦八苦していますからね。手っ取り早く存在感を示すには五輪選手を多く世に出すのがいい。そのために一流選手をカネの力でかき集めるというやり方は限界にきている。体育専門の教育機関としての役割を果たしているとは思えません」

 卒業式は3月10日に行われた。金メダルへの細き道を歩む高梨の目は、果たして泪に濡れたのだろうか。

ワイド特集「グレイテスト・ショーマン」より

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