“「    」のピンク映画”? 広告を塗り潰す大新聞の“表現の不自由”

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「皇室の尊厳を損なう表現」?

 この映画の中身と公開延期の経緯について報じた記事は、「不敬描写で2月公開が突如延期! 『昭和天皇』のピンク映画」とのタイトルで3月1日発売号に掲載された。

 ところが、である。発売日の朝、朝日、読売、毎日、日経の全国紙4紙をとっている方は紙面を見てギョッとしたのではなかろうか。何しろ、紙面に掲載された本誌の広告は、昭和天皇という文字に加え、昭和天皇の写真までもが黒塗りにされていたのだから――。

 黒塗りにされるまでの経緯はこうだ。

 広告代理店から、“今週号の週刊新潮の広告中、「『昭和天皇』のピンク映画」という部分の表現が、複数の新聞社の審査に通らない”との連絡が寄せられたのは発売前日。各紙からの指摘は大要、「皇室の尊厳を損なう表現ではないか」といったものだった。無論、本誌が、「記事・広告表現は妥当なものと考えており、文言の修正には応じられない」との姿勢を崩すことはなく、結果、広告の文字と写真が黒塗りにされてしまったのである。

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