Jリーグ平日開催がスタート 渋るチームに“補填金”

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 昨年始まった「プレミアムフライデー」に倣(なら)ったのか、Jリーグでは今季から「フライデーナイトJリーグ」と銘打って、一部の試合を金曜夜に行う。

「Jリーグは各チームに“土曜の試合を金曜に”と呼びかけたのですが、金曜日は集客しにくいので、各チームともやりたくないのが本音です」

 と、さるJ1所属チーム関係者が語る。

「そこでJリーグ事務局は、各チームに1試合当たり1000万円の“補填金”を出すと持ちかけたのです。約5000人分の入場料収入に相当するので、不人気カードなら悪い話ではありません。ただし、人気カードだと割に合わない。現に、リーグ随一の観客動員数を誇る浦和の試合は1つも金曜に開催されません」

 Jリーグ広報に尋ねると、

「補填しているという事実はありません」

 と言いつつも、

「フライデーナイトJリーグのプロモーションとして予算化しています」

 つまり、名目について見解の相違こそあれ、チームにカネは払われているのだ。金額は「答えられない」と言うが、先の関係者曰く、

「1000万円なんてJリーグにとっては、はした金」

 というのも、

「“金曜開催”は、昨季から契約を交わしている世界的スポーツ動画配信サービス“DAZN(ダゾーン)”の要望なんです。土日に集中するコンテンツを分散してほしいのだとか。10年2100億円という超大型契約の相手方ですから無下にはできません」

 そこで、今季Jリーグは史上初めて平日に開幕した。2月23日金曜日、鳥栖が神戸を迎えての1戦のみだが、観客は昨季1試合平均より約5000人多い2万人近くが集まった。

「村井チェアマンもほっとしていました。ただ、これが毎試合続くわけではありませんので」(同)

“プレ金”みたいに形骸化しなきゃいいけど。

週刊新潮 2018年3月8日号掲載

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