高梨沙羅の凱旋帰国に拍手まばら… 本人は銅に満足?

スポーツ 週刊新潮 2018年3月1日号掲載

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「今まで見たことがない異様な帰国風景でした」

 とスポーツ紙ベテラン記者が語るのは、平昌五輪で銅メダルを獲得したスキージャンプの高梨沙羅(21)のことである。

 テレビでおなじみだが、選手が凱旋帰国する際、空港の到着ゲートからセレモニーや会見をする場所まで、数十メートルにわたって規制線が張られる。そして、選手たちはそこをカートを押して移動する。万雷の拍手や温かい声援を浴びながら。

 ところが2月14日、高梨がメダルを胸に羽田空港に降り立った際は違った。

「たまたま居合わせたと思しき人たちが200人ほど群がりましたが、スマホで写真を撮るだけ。拍手はまばらで、“おめでとう”などの歓声もなく、シーンとしていました。仮にもこの4年間、羽生結弦との二枚看板で冬季五輪の広告塔を務めてきた選手。人気ないわけないはずなのに……」

 テレビや新聞はメダリストに判で押したように“おめでとう”と連呼する。だが、ときにそれは白々しく映る。我々は知っている。“おめでとう”のメダルもあるが、“残念でした”のメダルもあるのだ。それが“金”でない限り。

 4年前のソチ五輪で金メダル大本命だったにもかかわらず4位に沈んだ高梨。その後、W杯史上最多に並ぶ通算53勝を記録するなどリベンジの準備は万端に見えた彼女はもちろん後者と思われた。それゆえ群衆は、発する言葉を見出せなかったのではないだろうか。

「ただ、高梨本人は銅が獲れて心から喜んでいますよ。というのも、今や金銀を獲得した2強には到底及ばず、銅すら危うい実力だということを自覚していたので」

 では改めて、おめでとう。