人妻を自宅に泊めた長浜市長 立場を利用した「愛人支援」 

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 2月25日に投開票が行われた滋賀県・長浜市長選では、自民・公明・民進の3党の推薦を受けた藤井勇治氏が3選を果たした。選挙中の応援演説には岸田文雄前外相も駆けつけ、公約に「子育て支援」を掲げた藤井市長だが、その裏では“公的愛人支援”を言われても仕方のない振る舞いに及んでいた。

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 目深にフードを被って顔を隠し、マンションの廊下を歩きエレベーターを乗り降りする女性。夜陰に紛れて彼女が向かった先は、藤井市長の部屋である(掲載の写真)。帰るのは決まって早朝。選挙告示を控えた1月31日から2月13日までの約2週間、確認しただけでも、計4回にも亘って、藤井市長はこの女性と逢瀬を重ねていた。

「彼女は夫と3人の子どもを持つ人妻ですよ。旦那が経営する地元の食品系老舗企業の元役員で、現在は市の一等地に建つ飲食店の幹部スタッフです」

 と明かすのは、地元商工会関係者である。この愛人女性が働く店がある複合施設は、市長の肝煎りで昨年7月にオープン。ビル整備に約30億円、駅前から続くアクセス橋の整備には約7億円の税金が投入されている。長浜市が出資している第3セクター企業が施設を運営するが、

「その直営店の責任者として抜擢されたのが彼女。これまで大した実績があるワケでもないのにと、首を傾げる人は少なくありませんでした」

 このほか、人妻でもある愛人がワケあって夫とは別に住む賃貸住宅は、市長の支援者が所有する物件だった。かねてからの“箱モノ”政策には批判の声が上がる藤井市長、元支援者で現職市議である西尾孝之氏はこう憤る。

「自分の口利きで、愛人を市のいわば準公務員にしていたのが事実だとすれば、まさに行政の私物化。女性問題も含めて議会で徹底的に追及していきたい」

 選挙の当確直後、藤井市長に話を聞こうとすると、

「その女性のことは知らない。私には関係ない、関係ない。関係ないんだッ。新潮さん無礼だろうッ」
 
 と声を荒らげたのち、一目散に去って行った。その翌日に自宅を出てきたところを改めて問うと、

「指摘されたことは事実ではない。記事にするなら法的手段も検討しますよ」

 と答えた。3月1日発売の「週刊新潮」では、藤井市長の愛人問題のほか、妻を奪われた夫の証言、市長のセクハラ疑惑とあわせ、詳しく報じる。

週刊新潮 2018年3月8日号掲載

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