社長がセクハラ発言で辞任 日本ハムは「ウトウトしていて覚えていないと…」

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「ウトウトしていて!?」

 さらに、辞任の真の理由はこのハレンチ行為であったにも拘(かかわ)らず、それを「一身上の都合」とは、「理由の偽装」にも思える。事実、日本ハムのある幹部社員は、

「私ですら社長一行のセクハラを知ったのはつい最近のこと。ほとんどの社員は全く知らないはずです」

 食肉産業関係者が嘆く。

「2002年、日本ハムグループは、輸入牛肉を国産牛肉と偽って国から補助金を受けていた牛肉偽装問題という大不祥事を起こしました。それを機に、コンプライアンス意識を高めたはずなのに、結局、体質は変わっていないんですよ」

 さて、日本ハムの見解や如何に。

「10月24日、航空会社からの報告を受けたのは事実です。それから社内調査を行い、当人たちにも聞き取りをした上で、そちら(本誌「週刊新潮」)のご指摘のようなことがあったと判断いたしました。極めて遺憾です」

 と、同社の広報IR部長はセクハラを認めた上で、

「4名のうち、末沢と執行役員以外は出たり入ったりで、ほとんどVIPラウンジにはいませんでした。現場にいたのは末沢と執行役員のふたりで、セクハラ発言は執行役員が行ったものです。末沢は、ウトウトしていてはっきり覚えていないと……。いずれにせよ、その場にいたことの責任を痛感し、いろんな心労が重なって辞任しました」

 先に紹介した「社長の体、洗ってあげてよ」発言は、それを末沢氏本人に聞かせるためでないと成立し得ない、部下による「太鼓持ち」のように思えるのだが……。なおこの発言は、日本ハム側に言わせると、

「正確には、『社長はシャワー浴びないから、体を拭いてあげてよ』というもの」(同)

 だそうである……。

週刊新潮 2018年2月22日号掲載

特集「『日本ハム社長』電撃辞任の裏側に『羽田VIP』制服アテンダントを辱めた深夜の猥雑発言」より

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