石破茂に吹くか“進次郎風” 推薦人集めに目途?

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 自身の劣勢に、期待したのは北風でも太陽でもなく、別の“風”だった。

 次期自民党総裁選への出馬が有力視される石破茂衆院議員(61)にとって、ネックは推薦人である。石破派は現在20人しかおらず、本人を除けば、出馬には1人足りない状況なのだが……。

「最近、名前を貸してくれるという議員が何人か名乗り出てくれています」

 と、石破派関係者。

「大臣経験者で“あがり”となった無派閥議員や、額賀派の一部です。特に竹下亘新会長となる額賀派からは、さらに支持拡大を期待しています。そうした応援してくれる議員の1人に、小泉進次郎氏の同期が含まれています。親しい石破派の議員が依頼し、快諾してくれたのです」

 進次郎氏は自民党が下野した2009年の初当選。同期は4人しかいない。

「実は2012年の総裁選では、進次郎さんを含む同期4人が石破さんに投票してくれています。彼らが新人議員の頃、石破さんは政調会長。部会のイロハを含めて色々と指導してくれて、当時の安倍さんよりも距離が近い存在だったそうです」(同)

 無論、今回も石破派陣営として進次郎氏にかける期待は大きい。

「石破さんが地方創生相だった時に、進次郎さんは政務官として働いた。麻生派、二階派が安倍総理3選を支持する中、彼が石破支持となれば一気に形勢が変わります」(政治部記者) 

 安倍一強を突き崩すきっかけになり得るという。だが、一方でこんな声も。進次郎氏に近い関係者の話。

「進次郎さんはここ最近の石破さんを見るにつけ、政治家としての限界を感じているそうです。それに、彼は自身の投票行動がハレーションを起こすことを重々承知している。事前に投票先を明かすことはないでしょう。むしろ、進次郎さんの力を借りなくても勝てるくらいの戦略を石破さんは立てるべき」

 風頼みは禁物――。

週刊新潮 2018年3月1日号掲載

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