金当確! スケート「小平奈緒」を支援する「足長おじさん」

スポーツ 週刊新潮 2018年2月15日号掲載

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「オリンピックには魔物が棲んでいる」と言われるが、そうした得体の知れないものに邪魔されない限りは、この人の金メダルは揺るがないだろう。スピードスケートの小平奈緒(31)。間もなくオリンピックチャンピオンになろうとしている彼女が歩んできたのは、決して“王道”ではない選手人生。その陰には「足長おじさん」の存在があった。

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 500メートルでは、2016年からW杯や世界選手権などで24連勝中と“無敵”。1000メートルでも昨年末のW杯で世界新記録を樹立し、勢い込んで平昌の地に乗り込んだ小平奈緒はこれまで、自らの意志で道を切り拓いてきた選手である。

 長野県茅野市出身。3歳でスケートを始めた小平が、現在もタッグを組む結城匡啓コーチの存在を知ったのは、11歳の時だ。当時行われていた長野五輪、男子500メートルで金メダルを獲得した清水宏保氏のコーチを務めていたのが、結城氏であった。そして、中学の時、結城氏が指導している信州大学スケート部の練習を見かけ、「将来は信州大へ」と思い定めた。

 ジュニア時代に頭角を現し、高校卒業後は実業団に入って10代のうちから世界の舞台で活躍する。これが女子スピードスケート選手が歩む“王道”だという。小平は高校の時にインターハイで500メートル、1000メートルの2冠を達成。高校卒業前には複数の実業団から勧誘を受けるもそれを断り、初志を貫く形で信州大に入学して結城氏に師事した。

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