「N・ウッド」変死 再捜査でロス保安局が睨む「老優」

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 トランジスタグラマーの女性は、男性関係に早熟で奔放と言われる。身長150センチそこそこだが、肉感的な容姿の女優ナタリー・ウッド(1938〜81)も、やはり恋多き女性だった。洋画配給会社のディストリビューターが語る。

「かねて恋仲の俳優ロバート・ワグナー(30〜)と結婚(57〜62)、英国人プロデューサー、リチャード・グレグソンとの短い結婚生活(69〜71)を挟み、ワグナーと再婚(72〜81)してからもクリストファー・ウォーケンらと浮名を流します」

 早くから演技に開眼、47年の「三十四丁目の奇蹟」で人気子役スターに。55年の「理由なき反抗」でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、ジョン・フォード監督の「捜索者」、ロバート・ワイズの「ウエスト・サイド物語」、エリア・カザンの「草原の輝き」でスターの座を手中にした。

 だが、43歳という彼女の早すぎる死は、当初から“ミステリー”と噂された。

「81年、『ブレインストーム』の撮影中、プライベート・ヨットから海に転落し、カリフォルニア州サンタ・カタリナ島の沖合で水死体となって発見されますが、船上で最期に一緒だった人間は、夫のワグナーと恋人のウォーケンでした」(同)

 船室で大喧嘩になった夫婦の修羅場に恐れをなした恋人は、自室に逃げ込んだ。

「2011年、目撃していた船長の新証言から、ロサンゼルス郡保安局が捜査を再開、翌12年には検視官が“不慮の水死”という解剖所見を撤回し、目下、ワグナーが重要参考人として捜査対象に。35年以上も昔の話が新証言だけで甦った形。物的証拠に乏しく、真相は藪の中では」(同)

 老優にロス保安局が惻隠の情を見せる気配はない。

週刊新潮 2018年2月15日号掲載

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