婚姻届証人は「欽ちゃん」 片岡安祐美さんが明かすサプライズ婚

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 プロポーズは昨年8月27日の日本武道館。日本テレビ系「24時間テレビ」の生放送中だった。

“欽ちゃん”こと萩本欽一さんが創設した野球チーム「茨城ゴールデンゴールズ」の選手兼監督を務める片岡安祐美さん(31)は、一般人のサプライズプロポーズを応援するという名目で24時間テレビに出演していた。ところが、このプロポーズを相手方が“ごめんなさい”。安祐美さんはじめ周囲は唖然。舞台上では慌てた様子の石原さとみが会場の人々に“どなたかプロポーズしたい人いませんか?”と呼びかける。……と、安祐美さんの隣に立っていた熊の着ぐるみが挙手。被り物を脱いだ男性は安祐美さんの前にひざまずき、“結婚してください”と指輪を差し出した――。つまり、一般人のプロポーズ自体が仕込みという、壮大なドッキリ企画だったのだ。

「前日夜は、一般の方のプロポーズが成功したときに踊ることになっていたチアダンスの振付けを彼に見せていました。彼は心の中で“披露する場がないのに”と思っていたそうですが」

 と安祐美さんが振り返る。

 彼女が、甲子園に憧れて野球を始めたのは小学校4年生。中学校では紅一点ながら二塁手でレギュラーだった。進学した熊本商高でも特例で野球部に入部できたが、高野連は女子選手を認めていないため、練習試合すら出場できず。ただ、中3から選出され続けていた女子野球日本代表では世界一などに貢献した。そして高3の冬、欽ちゃんに出会い、ゴールデンゴールズ創部メンバーとなった。

 話をプロポーズに戻そう。

「朝、彼は寝ていたので、番組を録画予約して一人で家を出たのです。今も家で寝てるんだろうなと思って舞台に立っていたので、突然現れた彼を見てしばらく状況が把握できませんでした。やけにでかい着ぐるみに違和感は持っていたんですけどね」

 中に入っていたのは、身長185センチの小林公太さん(26)。元・横浜DeNAベイスターズの投手で、現在は都内でラーメン店を営む。

「半年前から計画していたそうです。ときどき携帯を持ってトイレに入ったり、24時間テレビのCMを見せないようにしたり、思い返せば怪しい動きをしていました。彼は、嘘をつけないタイプなので、きっと大変だったと思います」

 2人が出会ったのは2015年5月、六本木のバーだった。安祐美さんは友人とカウンターで、公太さんは仲間たちと奥のテーブルで飲んでいた。飲み物を取りに来た公太さんに安祐美さんが“お兄さん、お尻のポケットからクリーニングのタグが出てますよ”と声を掛けたのがきっかけで、話をすると、5年前にクラブ選手権で対戦していたことが判明。意気投合した2人は4日後に再会し、公太さんの“結婚を前提に付き合ってください”の一言で交際が始まった。

 それから2年後、冒頭で紹介した公開サプライズプロポーズと相成ったわけだ。

 12月1日、大安で、何事を始めるにも良いとされる“一粒(いちりゅう)万倍日”に婚姻届を提出。その前々日、2人揃って欽ちゃんに会いに行った。

「以前、“安祐美の結婚は30だな”と仰っていたのですが、プロポーズのときがまさしく30歳なんです。彼を紹介したら“いい男をつかまえたな、安祐美”と。婚姻届の証人の署名もしていただきました」

 野球の神様が結びつけたご両人――さあ、プレイボール!

週刊新潮 2018年2月8日号掲載

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