「栃ノ心」初優勝で注目 “穴場”ジョージアへ旅行はいかが

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 優勝賞金1000万円、殊勲、技能両賞がそれぞれ200万円、懸賞金90本で510万円――この初場所でがっぽり稼いだ栃ノ心は故郷ジョージアに大いに貢献することにもなりそうだ。

 優勝のニュースとともに日本のテレビに映った彼の国の風景や人々の笑顔に、心が和んだ方も多かろう。

「そうなんです。人々は皆、アットホームで、のんびりした時間が流れている。温暖な気候に風光明媚な大自然。海外旅行慣れした老夫婦などにも、もってこいの旅先といえるでしょう。でも日本人の旅行客はほとんどいません。穴場といっていいでしょう」

 とは、ジョージアと日本の交流を推進する「東京ジョージア倶楽部」の阿原聡(あばらさとし)氏。

 かつてはグルジアの名で知られた。人口およそ370万人。ロシアの南、西は黒海に面する国土面積約7万平方キロ、北海道にも及ばぬ大きさ。でもこの国の魅力を挙げれば切りがない。

首都トビリシは5世紀から続く古都、何と温泉も湧く。各地にも名所旧跡が目白押し。北部のコーカサス地方は5000メートル級の山々に囲まれた長寿村が点在する「ヨーロッパ最後の秘境」。トビリシ北郊ムツヘタには世界遺産登録の、4世紀に起源を持つグルジア正教会の大聖堂等々。熱々チーズパンの郷土料理ハチャプリ、ヨーグルトに柑橘類と、美味にも事欠かない。

「でもジョージアといえば、何といっても特筆したいのはワイン。栃ノ心の実家もワイン醸造所なんですよ。欧州とは品種も醸造法も異なり、独特の味わいがあります。東部カへティ州には何十ものワイナリーがあり、そこを巡るだけでも最高の贅沢が楽しめます」(同)

 春からGWにかけて人気上昇気配のジョージア、日本からの旅行費用はいかほど?

「ジョージアまでの直行便はなく、イスタンブール等の経由で20時間ほどかかります。6泊8日のツアーで30万から40万円といったところでしょうか」(同)

 故国の名誉親善大使である栃ノ心、役目は充分果した。

週刊新潮 2018年2月8日号掲載

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