「嵐」チケット“100万円”で転売も… 「チケキャン」閉鎖でジャニーズはニンマリ

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ジャニーズvs.チケットキャンプの対立

 正規の価格で購入し“仕入れた”チケットを上乗せ価格で転売、その利ざやで稼ぐ業者は、興行サイドにとっては忌々しい存在である。チケットキャンプはこうした転売行為の温床となっていたサイトのひとつだが、ましてジャニーズは、動員数の多いアーティストを抱える事務所。昨年12月に「日経エンタテインメント!」が発表した「年間コンサート動員力」トップ10組には、関ジャニ∞、嵐、Hey!Say!JUMPの3組がランクインしていて、チケットキャンプによる“被害”は少なくなかったことは容易に予想される。

 そしてチケットキャンプ側は、火に油を注ぐがごとく、堂々とジャニーズに便乗してもいた。「ジャニーズ通信」なるライブ情報サイトをことわりなく運営したり、勝手に「応援キャンペーン」と称して嵐のコンサートチケットの手数料を無料にしたり……。こうした振る舞いに対しては、ジャニーズ側も〈名称の記載は無断で行われているもの〉と、チケットキャンプを名指しして抗議する異例の声明をHPに掲載していた。

 その他、かつてCMに出演していた小島瑠璃子(24)が関ジャニの村上信五(36)と熱愛を報じられるなど、何かと相性が悪かったチケットキャンプとジャニーズ。チケットキャンプは商標法違反と不正競争防止法違反によって捜査を受けたことを理由に、5月末での閉鎖が決まっているが、

「いうまでもなくジャニーズにとって朗報ですよ。本来は1枚9000円だった『嵐』の公演チケットが、“チケキャン”では2~30万円で転売されていましたからね。一時は最前列に100万円の値がついたなんて話も聞いています。1月14日まで行っていた嵐のツアーではQRコードを導入し、当日会場を訪れるまで席が分からないようにしたりと、ジャニーズ側も工夫はしていましたけれど、転売の“場”を潰すのがてっとり早い」(先の記者)

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