打倒安倍へ「石破茂」千里の道 額賀派に“手下”を送り込む

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 自民党総裁選まで、残すところあと8カ月──。

 安倍一強に挑むとかねてから公言している石破茂・元地方創生相(60)が、総裁選へ向け、蠢(うごめ)き始めた。

 石破派担当記者が言う。

「2012年の総裁選で石破さんは、地方票では安倍さんを上回っていました。このことを踏まえて今回も、2月の大阪を皮切りに、まずは地方でセミナーを行い、地固めをしていく予定です」

 さらには、

「毎年必ず9月に行われている派閥の研修会を、7月に前倒し。結束を強め、打倒安倍の気運を高めるつもりなんでしょう」(同)

 千里の道も一歩から。が、

「本当に勝てると思っているんでしょうかね」

 とは、石破派関係者。

「そもそも、国会議員20人という、出馬に必要な推薦人の数が未だに1人足りていません」

 その上、

「最近になって派閥の例会に一切顔を出さなくなった派閥議員もいる。まずは出馬できる状態を確保しなければ、いくら騒いでも話になりませんよ」(同)

 となれば、他派閥に頼らざるを得ないが、

「実は昨年末、動きがありまして」

 とは、平成研(額賀派)担当記者。

「石破派のある参院議員が、自派閥に籍を残したまま、参院の平成研に入会することになったのです」

 平成研究会といえば、元は石破氏が所属していた経世会である。

「ただし、平成研内の衆院議員は、領袖の額賀さんや茂木さん(内閣府特命担当大臣)を筆頭に、安倍さんべったりです。石破派支持などありえません」

 ところが、

「参院側は特に安倍寄りではなく、むしろ領袖として存在感ゼロの額賀さんに不満を持っています。さらに、彼らが慕う参院のドン・青木さん(元党参院議員会長)は最近、石破さんと頻繁に会っている。ここで一気に支持を取り付けるべく、手下を送ったのでは」(同)

 頼れる“古巣”にまず楔(くさび)を打ち込んだというわけだ。

週刊新潮 2018年1月25日号掲載

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