枝野代表の対策急務は「辻元清美」 調整能力ゼロでお詫びにシュークリーム…

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お詫びのシュークリーム

 例えば、である。

「11月、特別国会が始まる時に、自民党は当初会期を8日間と提案しました」

 と言うのは、さる野党の国対メンバーである。

「辻元さんはこれに反発し、39日間の会期を勝ち取った。が、これで満足してしまい、代わりに自民党に公務員給与の改正法案などを呑まされてしまった。我々の中には慎重な意見もありましたし、何よりコンセンサスなしでしたから、民進党や共産党の国対のベテランが怒るまいことか。“勝手に何やってるんだ!”と相当詰め寄られたんです」

 あまりの剣幕に辻元サン、「すみません、慣れないもので。これから頑張ります」とひたすら平身だったとか。

 続けて、予算委員会の与野党の質問配分を巡っても、一悶着があったという。

「本来、与党2、野党8の配分に対し、与党が半々にしろ、と言ってきたんです。この議論の中で、辻元さんは、やはり我々をまとめきれず、何と自民党の森山裕・国対委員長に“何とかして”と泣きついたんです。もちろん“そりゃあなたの仕事でしょ”と突き放され、また右往左往。結局、大混乱で決着が大幅に延びてしまった。彼女はお詫びに、とシュークリームを配っていましたが……」(先の国対メンバー)

「敵」である自民党に泣きつくなど前代未聞。何とも“甘過ぎる”対応だったというワケなのだ。

 しかし、この件に限らず、“身内”のはずの野党からも散々な言われようの辻元サン。何事も何故かウマの合う自民党の森山委員長に相談することがしばしばだとか。普段、自民党をボロクソに言っているのはどの口か、と言いたくなるのだが、

「これが次の国会で、一番怖いんですよ」

 と不安げに語るのは、別の野党の国対メンバー。

「それを逆手に取られて、自民党に“貸し”を作られているのではないか、と。少なくとも泣きついている時点で、相当、足下を見られていますからね。与党のペースに巻き込まれないようにしてほしいのですが」

「安倍一強」は、意外なメンバーによって支えられている。

 党の枝野幸男代表に急務なのは、まずこの国対委員長への“対策”か。

週刊新潮 2018年1月18日号掲載

ワイド特集「始末に困る人」

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