幸福の科学、富岡八幡宮… “坊主丸儲け”サラリーマン大増税を嗤う宗教法人

社会週刊新潮 2018年1月4日・11日号掲載

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恵まれてなお優遇税率

 現在、全国の宗教法人は約18万。が、先の山田氏は、

「利益を出している法人はその1%程度です」

 と言い、宗教ジャーナリストの小川寛大氏も、

「神社本庁の統計では、年収が1億円以上ある神社は全体のわずか2・4%で、6割以上が年収300万円未満。そもそも収益事業を手掛けている神社は、全体の十数%しかありません」

 かんながらの道の現状を、そう解説するのだ。

「小さい神社は元手も土地もないから、手を出せないというのが実態です。一方で、収益事業を行なっているところの大半は恵まれています。先日事件のあった富岡八幡宮などは、その典型例です。そうした法人に、さらに収益事業の優遇税率を適用するのは、実におかしな話。富岡八幡宮しかり東本願寺しかり、周囲に土地を持っているからといって“上がり”だけで何億、というのは公益法人としての活動でも何でもありません」(同)

 さらに、こう続けるのだ。

「宗教法人だけでなく、学校法人や医療法人なども税の優遇を受けています。これらは広義の『公益法人』ともいえ“活動は公の利益に適っているはずだから税金を取らなくてもよい”というロジックに守られている。08年の法人制度改革で、財団法人と社団法人は公の利益になるか否かの観点で『公益』『一般』に分類され、改められていますが、宗教法人はもちろん学校や病院もひっくるめて、もう一度すべてを見直す必要が生じてくるでしょう」

 鬼に笑われぬよう「坊主丸儲け」の高笑いを止めねばならないのだ。

特集「出し抜けの『サラリーマン大増税』を嗤う人々」より

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