日馬富士はアイスピックを握りしめ… 協会が“抹殺”しようとした「貴乃花報告書」の驚くべき内容

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言い分を“抹殺”

 貴乃花親方の報告書は十数ページの分量。パソコンで打ったと思しき文字が整然と並び、直筆の署名も入っていたという。

「議事は進んでいくものの、いつまでたっても協会執行部は貴乃花親方の報告書に触れようとしない。そんな中、出席者の1人から“貴乃花親方からも文書が出ているが、それはどうなのか。皆さんもう読まれたのですか?”との質問が出た」

 と、協会関係者は明かす。

「皆、協会の報告書の方に集中していましたから、当然、誰も読む暇などなかった。すると、八角理事長が時計を見て、“それでは2時15分から2時半までの15分間、読み込みをお願いします”と言ったのです。出席者の1人が貴乃花親方の報告書の存在に言及しなかったら、それに触れずに理事会を終え、貴乃花親方の言い分を“抹殺”しようとしていたのは明らかです」

 協会作成の報告書と貴乃花親方が提出した報告書にはそれぞれ、「持ち出し禁止」と書かれたハンコが押され、「○/○」と通し番号まで振られていた。

「そこまで厳重に管理されていたのは、貴乃花親方の報告書が協会にとって都合の悪い内容だったからでしょう。だからこそ、“持ち出し禁止”のハンコを押し、理事会が終わるとその報告書を回収してしまったのです」(同)

 相撲協会の策謀によって“幻”と消えた「貴乃花報告書」。そこには一体、何が書かれていたのか。

次ページ:“診断書は出さなくて良いと協会幹部から…”

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