こんなものいらない!「4K・8Kテレビ」が売れて喜ぶのは安倍首相と総務官僚だけ?
バラ色の未来予想図
アベノミクスからさかのぼること2年、11年の夏、日本の地上波テレビはアナログ放送が停波され、デジタルに移行した。その直前である10年にはデジタル対応のテレビ2520万台が出荷される。翌11年も1982万台を出荷。だが、12年は645万台 と3分の1にまで減り、13年には538万台 にまで落ち込んでいた。窮地の家電メーカーも取り込み、官民一体の国策として4K・8Kが動き出したのだ。
「かつてアナログテレビは年間1000万台が売れ ていました。この頃は1世帯に2.4台といわれた時代です。総務省はそのレベルにまで戻して、景気対策としてアベノミクスの貢献したいわけです。14~15年にかけて発表した『4K、8Kロードマップに関するフォローアップ会合』中間報告(参考資料) には、4Kテレビの需要予測としてバラ色の未来が描かれているのですが……」
そこには4Kテレビが今後、いかに2Kを凌駕していくかが予測されている。ちなみに括弧内が実数である。(※17年は1月から10月までの集計)
▶︎14年=テレビ全体:605万台(549万台) 4K:87万台(26万台)
▶15年=テレビ全体:696万台(512万台) 4K:173万台(63万台)
▶16年=テレビ全体:766万台(475万台) 4K:344万台(122万台)
▶17年=テレビ全体:796万台(※341万台) 4K:340万台(※112万台)
▶18年=テレビ全体:804万台 4K:518万台
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