誕生から50年「リカちゃん人形」秘史 北原照久氏がプロデュースした“ハマトラ”リカちゃん

エンタメ週刊新潮 2017年9月21日号掲載

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誕生から50年「リカちゃん人形」秘史――北原照久(上)

 リカちゃんが2017年に誕生50周年を迎えた。1967年の発売から半世紀に亘り、累計6000万体以上が販売され、その認知度は99%!という調査結果もある。日本人にとってリカちゃんとは何なのか。リカちゃんの50年を玩具コレクターの北原照久氏が解き明かす。

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 現在、リカちゃんの誕生50周年を記念して歴代のリカちゃんや家族、お友達などおよそ580体を集めた展覧会が全国各地で順次開催されている。その総入場者数はすでに8万人を超えた(※17年9月時点)という。リカちゃんの人気、普遍性をよく表している。

 僕の肩書は玩具コレクターだが、リカちゃんのコレクションに関しては、100体を超える程度だ。これでも驚かれる方もいらっしゃるかもしれない。しかし、僕など足下にも及ばない、数千体お持ちのコレクターもいるのが、リカちゃんならでは、といっていいだろう。

 現在のリカちゃんは4代目。つまり4種類しかない。だが、着せ替え人形として、時代に合わせた様々なファッションをしたリカちゃんが販売されてきた。たとえばスチュワーデス(いまはCA)姿といった企画物も数多くある。2000年の九州・沖縄サミットでは、各国からの出席者に「サミットリカちゃん」がお土産として渡されたことを覚えている方も多いだろう。今年は引退発表で話題となったフィギュアスケートの浅田真央ちゃんとコラボしたリカちゃんも発売された。リカちゃんだけでも相当な数があり、お友達、家族も多いから、コレクターにとってはきりが無いといってもいいほど。そんなリカちゃんの奥深さを改めて思い知らされたのはちょうど10年前のこと──。

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