悪徳「格安クリーニング」に騙されないための「7つのポイント」

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トラブルが増加中の「保管クリーニング」

【5】おかしな宣伝には要注意
「『健康クリーニング』や『マイナスイオンクリーニング』、花粉症予防の『花粉防止加工』など、あきらかに非科学的で荒唐無稽なクリーニングを標榜する業者がいます。また、ワイシャツなどに使用する洗濯糊に“小麦でんぷん”を使う業者も出てきており、小麦粉アレルギーの人には安全とは言い切れません。いずれも“トンデモクリーニング店”と笑って済ませられない問題で、企業姿勢が問われます」

【6】保管クリーニングを大宣伝している
「クリーニング店は、衣替えの時期が忙しく、夏場は閑散とします。保管クリーニングは春ごろに冬物を洗い、夏場は店が保管して、秋になると返却すると客は信じています。ところが一部の悪徳業者は、受け取ってもそのまま放置して、工場の稼働率が下がる夏場になってから初めて洗うんです。その間は放置されているので、衣類にカビが生えるなどのトラブルが起きています。約款に『返却時期の前倒しは2週間お待ち下さい』と書かれているなど、保管を依頼した衣類がすぐには返却できない業者は要注意です」

【7】衣料品返却後「1か月は責任がない」と主張する
「『衣料品を返却して1か月を過ぎた後は責任がない』と約款に書いている業者がいます。しかし、クリーニング事故の賠償基準では『返却後半年間は責任がある』としており、1か月というのはクリーニング業者の身勝手な言い分です。業者に『期間切れで賠償はできない』と言われたら、最寄りの消費生活センターに相談するといいでしょう」

 これでチェックポイントは全てだ。「安物買いの銭失い」にならないためにも、この7項目で消費者防衛を果たして頂きたい。

週刊新潮WEB取材班

2017年12月28日掲載

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