枝野に会いたい――「蓮舫」がふぐ鍋つついて明かした胸中

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 見た目からふぐの毒が分からないように、人の本音も外見からは窺い知れない。

「枝野氏に話を聞きたい」

 民進党の蓮舫元代表(50)が発したこの一言が波紋を呼んでいる。

 野党担当記者によれば、

「蓮舫さんはかねてから、大塚耕平代表と執行部を批判してきましたが、14日の両院議員懇談会の後、この発言をし、立憲民主党入りを示唆しました。枝野さんも歓迎しています」

 その胸中は――。

「それより前の11日に蓮舫さんと民進党の参院議員との会合があったのですが」

 とは、蓮舫氏に近い関係者だ。

「場所は赤坂にある大衆的なふぐ料理屋。蓮舫さんが側近議員とふぐ鍋をつつきながら、情報交換をするという会でした」

 出席者がひれ酒に舌鼓を打つ中、蓮舫氏は、

「立憲民主党は今後、どうなるか分からない。民進党の立て直しにこだわりたい」

 そう話していたという。

「蓮舫さんは希望の党との合流を検討していた大塚執行部を許すまじ、という思いで見ています。細野豪志さんらが離党していったことが、自身の代表辞任につながったわけですから。それに彼女自身は初当選時から面倒を見てもらった民主党・民進党への愛着が深い。出来ればこの党に残りたいと思っている」(先の関係者)

 ではなぜ、“枝野”発言だったのか。

「蓮舫さんは周囲に“踏み込んだ”と漏らしています。つまり、執行部から党再建への満足な回答がなく、仕方なくあの発言になったということです」(先の記者)

 もっとも、ラブコールを送られた立憲の議員からは、

「“民進党を崩壊させた人を迎えてどうするのか”という声も出ています」(同)

 毒になるか、薬になるか、食べてみるまで分からない。

週刊新潮 2017年12月28日号掲載

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