“勝てばいい”のハングリー精神 大相撲の魂を破壊するモンゴル力士たち 

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 数あることわざの中でも世界標準なのが「郷に入っては郷に従え」である。「入郷随俗」から「When in Rome, do as the Romans do.」まで、種々に言い換えられるが、モンゴルの人たちだけは縁がないようだ。

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 たとえば、3日に始まった大相撲の冬巡業で横綱白鵬(32)が着ていたのはジャージ。しかも背中に「モンゴリアンチーム」と英語で書かれ、ハチマキまでしている。いつから大相撲の中に「モンゴリアンチーム」が組まれたのか知らないが、神事に起源をもつ国技も、ずいぶん舐められたものである。

「力士は着物が基本ですが、ま、ジャージ姿は良しとしましょう。問題は“モンゴリアンチーム”。そんな団体は、大相撲の世界にはないのですから」

 スポーツ評論家の玉木正之氏は苦言を呈し、 続ける。

「貴乃花親方は“改革”と言いますが、本来、相撲の世界は改革なんて要らない。伝統を守ることが必要です。稽古の稽は考えるという意味で、稽古とは古きを考えるという言葉。そうして受け継いできたのが大相撲です。土俵の四本柱をなくしたことなど変わっていい部分もありますが、変えていくという自覚なしに変わっていくのは問題。それをなし崩し的にやっているのがモンゴルの人たちです」

 ジャージ以外にも、こんな指摘をする。

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