“勝てばいい”のハングリー精神 大相撲の魂を破壊するモンゴル力士たち 

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モンゴル人の所作に

「白鵬が千秋楽で万歳三唱をしましたが、国技館での万歳三唱は、天皇陛下を見送る際に慣例として行われてきたこと、それを白鵬は独断でやってしまった。また朝青龍はよくガッツポーズをしましたが、相撲の所作では拳を握ることはない。手を握りしめると武器を隠し持っているという疑念を与えかねないからです」

 さらに白鵬に対しては、

「よくダメ押しをしますが、横綱としてあり得ない。物言いの問題も、次の場所で5日間出場停止くらいの処分にしないといけないのに、それがないのは、相撲協会がモンゴル力士とずぶずぶになっている証拠」

 と手厳しく、そして、こう結論づける。

「まずは日本の大相撲の所作をきちんと学んでもらいたい。そうしないと、日本人の所作がみな、モンゴル人の所作にとって代わられてしまいかねません」

 だが、そんなものは日本人力士ですら学んでいないようで、相撲評論家の中澤潔氏が言う。

「力士の言動に関しては、指導する師匠にすべての責任があります。その親方連中に、日本の伝統を守りつつ、いい力士を育てるという理念や哲学はまるでなく、日ごろから“勝てばいい”と言っているだけ」

 かくしてハングリー精神では勝るモンゴル力士が、大相撲の魂を破壊する。

週刊新潮 2017年12月14日号掲載

特集「肉を切る『白鵬』骨を断つ『貴乃花』」より

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