西武ライオンズの奇妙な不倫公表会見 選手名は明かさず

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 誰からも追及を受けていないのに、何とも奇妙な光景だった。

 スポーツ紙デスクの話。

「8日、埼玉西武ライオンズの鈴木葉留彦球団本部長が突然、西武の番記者ら報道陣を集めて、“妻帯者の所属選手に未婚の一般女性と一度だけ不適切な行為があった”、つまり、不倫があった旨を発表したのです」

 報道陣には経緯が記された1枚のペーパーが配られている。

「今年の1月、都内でそのような行為があったと書かれていました。その後、今月上旬になって一般の方からメールによる通報を受け、本人に質したところ、認めたそうです。厳重注意としましたが、事件性がないため、当該選手の氏名は公表しないとのことでした」(同)

 なぜ一度だけの不倫を公表するに至ったのか。

「どうやら、週刊誌に取材されていたわけではないようです。実は西武は昔からコンプライアンスに関しては他の球団に比べても一段と厳しい。というのも、2007年に当時の早稲田大学と東京ガスの選手に金銭を提供していた裏金問題が発覚した。それ以来、不祥事に関してはいち早く公表するのが、西武の方針なのです」(同)

 そのコンプライアンスに引っかかった選手とは誰なのか。関係者が言う。

「“一般の方からの通報”というのは不倫相手からの連絡だったようです。その選手は、近年出場機会を増やしていて、期待されている若手の野手と言われています」

 広報に尋ねると、

「選手名の公表については控えさせていただきます。なお、本人は猛省しております」

 転ばぬ先の杖にも、ヘンな杖があるものだ。

週刊新潮 2017年12月21日号掲載

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